13 あずさ 8.13 「声を出しちゃダメだよ」
- 2014/08/13
- 09:43
人けない夜の公園で僕をフェラ抜きした直後のあずさは、興奮しきっていた。
口の中をすべて僕のザーメンで満たし、それを嚥下した後も、ベンチの上で四つん這いになったまま「あああ、あああ」と身をよじらせ続けている。
僕をイかせた後でも、自分は股間に刺さったディルドゥに中を掻き回され続け、いまだにイク寸前の快楽地獄にはまっている。
「やぁっ、これ……イキたい、イキたいの……」
ベンチの上に両手両膝をつき、股間を犯す極太に蓋をしたショーツをミニスカートからはみ出させ、くねくねとあずさは悶え続ける。
その姿は、とてもお嬢さま女子大生には見えなかった。どう見ても、発情を抑えきれないメス犬だ。
「あずさ、そんなにいやらしく体を動かすと、見てる人たちが余計に興奮するよ」
「やだ、誰か見てるの?」
「ここに着いたとき、最初に言ったじゃないか。植え込みの中で覗いてる人たちがいっぱいいるって。ほら、多分あの辺に」
そう言って僕は暗がりに沈黙している植え込みを指差す。
「やあぁ」と叫んで、あずさはスカートの端を引っ張る。しかし巨大なディルドゥを包みきれずに突き出たショーツを、とても隠しきれるものではなかった。
ウィンウィンと体内を描き回される快感と、見知らぬ男たちに痴態を晒している羞恥心。両者が相まって、あずさは半ばパニック状態に陥っていた。
見られて感じるマゾ体質の女体が、ベンチの上で「はああぁ」と身悶える。人けない夜の公園で、月明かりに浮かび上がるその姿は、とても淫らで美しい。
僕はそんな彼女の腕を取り、ベンチから下ろさせた。引きずるようにして歩かせ、並んで公園を出る。
ここでできるのは、これくらいのことだ。もっと凄いことをするには、場所を変えなければいけない。
再び街中を歩くのでディルドゥはさすがに引き抜いたが、さんざん描き回されたそこにはまだ、ジンジンと余韻が残っているらしい。
あずさは歩いている最中も、「うっ」「あっ」と喘ぎ声を漏らしていた。すれ違う男たちが驚いた顔で振り向く。
歩くたびに地面から伝わる衝撃が子宮を叩き、快楽の余韻を刺激するのだろう。辛そうに僕の腕を掴む飼い犬の横顔は、とろんといやらしい女の顔つきになっている。
駅の側にある、繁華街のカラオケボックスにたどり着いた。学生たちで賑わう、週末の夜の安価な遊び場だ。
館内に入って指示された部屋へと歩く。あちこちから叫び声のような歌声が廊下にまで漏れ聞こえてきた。タンバリンの音と哄笑。
ごく普通の部屋に二人で入ったが、もちろん歌など歌うつもりはなかった。飲み物を置いたスタッフが意味ありげな目つきを残して去ると、僕たちは並んでソファに座った。
「いまの若いウエイター、あずさのミニスカートをちらちら見てたよ」
「やだ」
いまさらながら短い裾を引っ張る飼い犬に、僕はさらに擦り寄る。肩と肩が密着し、若い女の子の柔らかさと弾力が、そこから伝わってくる。
あずさはいい匂いがした。鼻先をくすぐる髪がくすぐったく、顔を埋めて掻き乱したくなる。
あずさはテーブルの縁を意味もなく撫で、あえて僕から目を逸らしていた。見詰め合えば、瞳に欲情の色が浮かんでいるのを、僕に見抜かれてしまう。それが恥ずかしいのだ。
しかし目を見なくても、隣から伝わってくる荒い息遣いや甘い吐息で、彼女が発情しているのは明らかだった。
狭い密室は、21歳の美人女子大生が放つ、むんむんとしたメスの匂いで満たされている。
ドアの外から、割れた大音量の音楽や調子外れの歌が漏れ聞こえてくる。僕はさらに腰もミニスカートに密着させ、つややかな素足の太ももに手をおいた。
あずさは「あっ」と小さく叫んで、思わず口に手を当てる。予想以上に感じてしまった自分に驚いているのだろう。
すべすべの太ももをスーッ、スーッと撫でながら、僕は横から彼女の髪に顔を埋め、耳元で囁いた。
「脚を開いてごらん」
つややかな黒髪がふるふると振られる。
「いやです、こんなところで……」
ソファに並んで座る僕たちの脚は、個室の小さなドアに向けられていた。
テーブルの高さは、僕たちの膝下くらいしかない。外から誰かがドアのガラス越しに覗き込めば、僕たちが何をやっているかはわかるだろう。
週末とあって、館内には多くの客がいる。ドアの外をひっきりなしに人影が往来する。見知らぬ他人の横顔がもし気まぐれにこちらを向けば、あずさは晒されてしまうのだ。
強ばった横顔を間近に見ながら、僕は美人女子大生のハリのある太ももを撫で続けた。
決して太ってはいないが十分に肉付きの良いあずさの体は、全身どこもかしこも、ぴちぴちとしたみずみずしさに満ちている。
こうやってミニスカートから伸びた真っ白な肌を撫でさするだけで、手のひらにしっとりとした感触が吸い付いてくる。まるで突きたての餅を撫でているようだ。
さらにこの娘は敏感なので、こうやって僕が手のひらを移動させるだけでも、「うっ」「ああっ」と短い喘ぎを漏らしてしまう。
その困ったような、でも気持ちよさに負けている顔を、僕は息が掛かるほどの距離から見つめる。このきれいな娘を所有しているという満足感が沸きあがる。
撫でているあずさの太ももを抱えてぐっと持ち上げ、僕のズボンの上にそれを乗せた。大股開きの恥ずかしい格好である。
「あ、ダメです、こんな」
「大丈夫、誰も他の部屋なんか見ないよ」
「いやぁ、覗かれちゃいます」
あずさのミニスカートの裾はずり上がり、ショーツが丸見えになっている。
もしドアの窓の外を通る人がちらりと覗けば、この娘の短いスカートの奥の奥まで目にすることができるだろう。股間を覆っている、白く小さな逆三角形を。
僕はそのすべすべとした太ももを撫で続けながら、あずさの反応をうがかった。
ぴったりと密着している体から、ぴくんぴくんと女体の疼きが伝わってくる。甘く漂う女の子の匂いに加えて、どこか生臭いメスの吐息も感じられた。
丸い肩、突き出ている胸、はちきれんばかりの太もも。それらがすべて、僕にぴったりとくっついたまま、込み上げる官能にひくひくと焼かれ続けている。
恥ずかしくて上げられずにいるボブカットの下の顔を、僕は心から愛しいと思った。
内ももからスーッと指を這わせ、ショーツの裾から中心へと、濡れた布地の上を辿る。
股間を覆うクロッチは、まるでプールから上がった後の水着のように、ぐっしょりと重くなっていた。さっきのバイブ責めの余韻が、内側でまだ熱く蕩けているのだ。
その内側にあるコリッとした肉の核を、指の腹でぐりぐりと刺激してやった。ひと昔前の僕なら、ここはかなり強めにこすったほうがいいということさえ知らなかったのだが。
「あ……」
体を密着させたまま、あずさは僕の肩に抱きついてきた。しがみついた自分の手の甲に額を乗せ、股間を嬲る愛撫を懸命に堪えている。
「そこ、感じます……」
「うん、もっといっぱい感じなさい」
僕は空いたほうの手で、テーブルの上をまさぐる。
飲み物のグラスの向こうに放ってあったマイクを取り、すぐそばにある愛らしい口元に突きつけた。
「スイッチを入れるよ」
「えっ」
マイクのスイッチをかちりとオンにすると、あずさは悲鳴をあげようとした。その口元を慌てて手でぐ。
僕は容赦なく、黒光りするマイクをその口元に突きつけた。
「手をどけて」
「……」
美人女子大生は怯えた目で、いやいやと首を振る。飼われている身でありながらこうして恥ずかしいことに抵抗してしまうあずさを、僕はひそかに気に入っていた。
撫で回しているナマ脚の太ももを、ぱしんと叩いてやった。それほど強くはないが、派手な音がする。
「んっ!」
歪むその顔に、再び黒いマイクを近づける。
「手をどけてごらん」
顔の下半分を覆っていた手のひらは、おずおずとそこから離れていった。
泣きそうな、でもどこか期待している目で、あずさは僕を見上げる。そのマゾ性を宿した瞳は、僕をたまらなくぞくぞくさせた。
こうやってM奴隷を被虐の縁に落とす快楽に比べれば、肉の刺激など幼稚なものだ。
自分でマイクを持たせ、口元から離さないように命じた。
「大きな声を出すと、廊下まで聞こえちゃうからね。我慢するんだよ」
そう前置きしてから、本格的な股間への責めを開始する。
ぐっしょりと濡れたショーツに指をめり込ませ、コリッと硬く勃起している淫核を、指の腹でごりごりと刺激した。
円を描きつつ、押し込むようにごりごりとこすると、あずさが「ひいいいっ」と小さく悲鳴をあげる。
その声をマイクが拾ってしまい、彼女は慌てて口を塞いだ。だが既に、響き渡った歓喜の声は、部屋の外にも漏れたはずだ。
真っ赤になって涙目で口を押さえる彼女に、僕は再び手のひらを外すよう命じる。
そっと僕の胸に手を当て、「ああ……」と切なくつぶやく、その表情が愛しい。
ごりごり、ごりごり。
皮膚を通して、彼女の芯の硬さが指の骨にまで伝わってくる。
こんなに可憐で、こんなにきれいな顔立ちをしているのに、ここをいやらしくぷっくりと肥大させているマゾ娘。
僕にしがみつくみずみずしい女体から、汗と一緒にメスの匂いがむんむんと立ち昇ってくる。
「んっ、んんっ、んんん」
マイクに音を拾われないよう、必死で声を押し殺し、あずさは僕の愛撫に身を委ねる。
めくれあがって下着を露わにしたミニスカート。Fカップの豊満な胸をぐいっと僕に押し当てたシャツ。喘ぐたびに肩先で揺れるボブカット。
この娘がちらちらとドアに目をやることに、僕は気づいていた。
廊下を歩くスタッフや他の客の視線を気にしているのだ。だがこの娘の場合、見られるのを心配しているのではない。
見知らぬ誰かに奇異の目で見られ、その後蔑みの視線を投げてもらいたくて、小さなガラス窓を気にしているのだ。
決して自分では口にはしないだろうが、この娘はいま、恥ずかしいところを見てもらいたくて見てもらいたくて、最高に昂っている。
それでいいのだ。それこそがこうやって、カラオケボックスでマイクを突きつけた調教の目的なのだから。
湧き上がる悦びを必死で堪え、スピーカーから喘ぎ声が流れだすのをかろうじて防いでいるあずさに、僕は言った。
「声を出しちゃえばいいのに。楽になるよ」
「……」
犯罪者を見るような視線が、間近から突き刺さってくる。
その瞳を見返しながら、僕はなおも濡れたショーツの中心をぐりぐりと揉みこんだ。
「んーっ」
ぎゅっと目を閉じた、あずさは懸命に声を殺す。見る者をぞくぞくさせる、この被虐の表情はどうだろう。
「指だけだと物足りないだろ。さっきのバイブを使おうか? 奥までずぶずぶ差し込んで、ショーツで押さえで抜けないようにしてさ」
「ふむっ、むっ!」
ぶるぶると首を振るあずさは、十センチの距離から僕の目を覗き込み、小さな声で懇願する。
「ダメ、それだけは許してください。声が我慢できなくなります……」
その囁きを、また少しマイクが拾う。
スピーカーから流れる甘ったるい懇願に、僕はまた昂りを覚える。
「じゃあこのままイキなさい。出したくなったらいつでも声を出していいんだからね」
指先でショーツを横にずらし、ク×トリスに直接指を当てた。
ぐりぐり、ぐりぐりっと激しくこすると、あずさは前にも増して僕の肩をぎゅっと抱きしめてくる。
「んんっ、んんん!」
「ほら、ドアの外をまた誰かが通ったよ。これ以上声を出すと、中を覗き込まれちゃうかもね」
「いやぁ……いじわる……」
ぎゅっと僕を抱きしめる細い腕から、ぶるぶるとした震えが伝わってくる。
こんな恥ずかしいところを見られるかもしれないという思いが、この娘をありえないほどに昂らせている。
「もうダメ、イク……イクうううっ」
懸命に押し殺していた声が、遂に決壊した。
突きつけられたマイクが「あああっ!」という声を拾いスピーカーから大音量となって流れる直前、僕はかちりとスイッチを切った。
「あああ……」
隣の部屋からはまだ、楽しそうな歌声やタンバリンが響いてくる。ドアの外を何事もなかったように人影が過ぎる。
絶頂の波を越した可愛い飼い犬は、ぎゅっと僕に抱きついて甘い吐息を吐きながら、いつまでもびくんびくんと痙攣し続けていた。
(14へ続く)
口の中をすべて僕のザーメンで満たし、それを嚥下した後も、ベンチの上で四つん這いになったまま「あああ、あああ」と身をよじらせ続けている。
僕をイかせた後でも、自分は股間に刺さったディルドゥに中を掻き回され続け、いまだにイク寸前の快楽地獄にはまっている。
「やぁっ、これ……イキたい、イキたいの……」
ベンチの上に両手両膝をつき、股間を犯す極太に蓋をしたショーツをミニスカートからはみ出させ、くねくねとあずさは悶え続ける。
その姿は、とてもお嬢さま女子大生には見えなかった。どう見ても、発情を抑えきれないメス犬だ。
「あずさ、そんなにいやらしく体を動かすと、見てる人たちが余計に興奮するよ」
「やだ、誰か見てるの?」
「ここに着いたとき、最初に言ったじゃないか。植え込みの中で覗いてる人たちがいっぱいいるって。ほら、多分あの辺に」
そう言って僕は暗がりに沈黙している植え込みを指差す。
「やあぁ」と叫んで、あずさはスカートの端を引っ張る。しかし巨大なディルドゥを包みきれずに突き出たショーツを、とても隠しきれるものではなかった。
ウィンウィンと体内を描き回される快感と、見知らぬ男たちに痴態を晒している羞恥心。両者が相まって、あずさは半ばパニック状態に陥っていた。
見られて感じるマゾ体質の女体が、ベンチの上で「はああぁ」と身悶える。人けない夜の公園で、月明かりに浮かび上がるその姿は、とても淫らで美しい。
僕はそんな彼女の腕を取り、ベンチから下ろさせた。引きずるようにして歩かせ、並んで公園を出る。
ここでできるのは、これくらいのことだ。もっと凄いことをするには、場所を変えなければいけない。
再び街中を歩くのでディルドゥはさすがに引き抜いたが、さんざん描き回されたそこにはまだ、ジンジンと余韻が残っているらしい。
あずさは歩いている最中も、「うっ」「あっ」と喘ぎ声を漏らしていた。すれ違う男たちが驚いた顔で振り向く。
歩くたびに地面から伝わる衝撃が子宮を叩き、快楽の余韻を刺激するのだろう。辛そうに僕の腕を掴む飼い犬の横顔は、とろんといやらしい女の顔つきになっている。
駅の側にある、繁華街のカラオケボックスにたどり着いた。学生たちで賑わう、週末の夜の安価な遊び場だ。
館内に入って指示された部屋へと歩く。あちこちから叫び声のような歌声が廊下にまで漏れ聞こえてきた。タンバリンの音と哄笑。
ごく普通の部屋に二人で入ったが、もちろん歌など歌うつもりはなかった。飲み物を置いたスタッフが意味ありげな目つきを残して去ると、僕たちは並んでソファに座った。
「いまの若いウエイター、あずさのミニスカートをちらちら見てたよ」
「やだ」
いまさらながら短い裾を引っ張る飼い犬に、僕はさらに擦り寄る。肩と肩が密着し、若い女の子の柔らかさと弾力が、そこから伝わってくる。
あずさはいい匂いがした。鼻先をくすぐる髪がくすぐったく、顔を埋めて掻き乱したくなる。
あずさはテーブルの縁を意味もなく撫で、あえて僕から目を逸らしていた。見詰め合えば、瞳に欲情の色が浮かんでいるのを、僕に見抜かれてしまう。それが恥ずかしいのだ。
しかし目を見なくても、隣から伝わってくる荒い息遣いや甘い吐息で、彼女が発情しているのは明らかだった。
狭い密室は、21歳の美人女子大生が放つ、むんむんとしたメスの匂いで満たされている。
ドアの外から、割れた大音量の音楽や調子外れの歌が漏れ聞こえてくる。僕はさらに腰もミニスカートに密着させ、つややかな素足の太ももに手をおいた。
あずさは「あっ」と小さく叫んで、思わず口に手を当てる。予想以上に感じてしまった自分に驚いているのだろう。
すべすべの太ももをスーッ、スーッと撫でながら、僕は横から彼女の髪に顔を埋め、耳元で囁いた。
「脚を開いてごらん」
つややかな黒髪がふるふると振られる。
「いやです、こんなところで……」
ソファに並んで座る僕たちの脚は、個室の小さなドアに向けられていた。
テーブルの高さは、僕たちの膝下くらいしかない。外から誰かがドアのガラス越しに覗き込めば、僕たちが何をやっているかはわかるだろう。
週末とあって、館内には多くの客がいる。ドアの外をひっきりなしに人影が往来する。見知らぬ他人の横顔がもし気まぐれにこちらを向けば、あずさは晒されてしまうのだ。
強ばった横顔を間近に見ながら、僕は美人女子大生のハリのある太ももを撫で続けた。
決して太ってはいないが十分に肉付きの良いあずさの体は、全身どこもかしこも、ぴちぴちとしたみずみずしさに満ちている。
こうやってミニスカートから伸びた真っ白な肌を撫でさするだけで、手のひらにしっとりとした感触が吸い付いてくる。まるで突きたての餅を撫でているようだ。
さらにこの娘は敏感なので、こうやって僕が手のひらを移動させるだけでも、「うっ」「ああっ」と短い喘ぎを漏らしてしまう。
その困ったような、でも気持ちよさに負けている顔を、僕は息が掛かるほどの距離から見つめる。このきれいな娘を所有しているという満足感が沸きあがる。
撫でているあずさの太ももを抱えてぐっと持ち上げ、僕のズボンの上にそれを乗せた。大股開きの恥ずかしい格好である。
「あ、ダメです、こんな」
「大丈夫、誰も他の部屋なんか見ないよ」
「いやぁ、覗かれちゃいます」
あずさのミニスカートの裾はずり上がり、ショーツが丸見えになっている。
もしドアの窓の外を通る人がちらりと覗けば、この娘の短いスカートの奥の奥まで目にすることができるだろう。股間を覆っている、白く小さな逆三角形を。
僕はそのすべすべとした太ももを撫で続けながら、あずさの反応をうがかった。
ぴったりと密着している体から、ぴくんぴくんと女体の疼きが伝わってくる。甘く漂う女の子の匂いに加えて、どこか生臭いメスの吐息も感じられた。
丸い肩、突き出ている胸、はちきれんばかりの太もも。それらがすべて、僕にぴったりとくっついたまま、込み上げる官能にひくひくと焼かれ続けている。
恥ずかしくて上げられずにいるボブカットの下の顔を、僕は心から愛しいと思った。
内ももからスーッと指を這わせ、ショーツの裾から中心へと、濡れた布地の上を辿る。
股間を覆うクロッチは、まるでプールから上がった後の水着のように、ぐっしょりと重くなっていた。さっきのバイブ責めの余韻が、内側でまだ熱く蕩けているのだ。
その内側にあるコリッとした肉の核を、指の腹でぐりぐりと刺激してやった。ひと昔前の僕なら、ここはかなり強めにこすったほうがいいということさえ知らなかったのだが。
「あ……」
体を密着させたまま、あずさは僕の肩に抱きついてきた。しがみついた自分の手の甲に額を乗せ、股間を嬲る愛撫を懸命に堪えている。
「そこ、感じます……」
「うん、もっといっぱい感じなさい」
僕は空いたほうの手で、テーブルの上をまさぐる。
飲み物のグラスの向こうに放ってあったマイクを取り、すぐそばにある愛らしい口元に突きつけた。
「スイッチを入れるよ」
「えっ」
マイクのスイッチをかちりとオンにすると、あずさは悲鳴をあげようとした。その口元を慌てて手でぐ。
僕は容赦なく、黒光りするマイクをその口元に突きつけた。
「手をどけて」
「……」
美人女子大生は怯えた目で、いやいやと首を振る。飼われている身でありながらこうして恥ずかしいことに抵抗してしまうあずさを、僕はひそかに気に入っていた。
撫で回しているナマ脚の太ももを、ぱしんと叩いてやった。それほど強くはないが、派手な音がする。
「んっ!」
歪むその顔に、再び黒いマイクを近づける。
「手をどけてごらん」
顔の下半分を覆っていた手のひらは、おずおずとそこから離れていった。
泣きそうな、でもどこか期待している目で、あずさは僕を見上げる。そのマゾ性を宿した瞳は、僕をたまらなくぞくぞくさせた。
こうやってM奴隷を被虐の縁に落とす快楽に比べれば、肉の刺激など幼稚なものだ。
自分でマイクを持たせ、口元から離さないように命じた。
「大きな声を出すと、廊下まで聞こえちゃうからね。我慢するんだよ」
そう前置きしてから、本格的な股間への責めを開始する。
ぐっしょりと濡れたショーツに指をめり込ませ、コリッと硬く勃起している淫核を、指の腹でごりごりと刺激した。
円を描きつつ、押し込むようにごりごりとこすると、あずさが「ひいいいっ」と小さく悲鳴をあげる。
その声をマイクが拾ってしまい、彼女は慌てて口を塞いだ。だが既に、響き渡った歓喜の声は、部屋の外にも漏れたはずだ。
真っ赤になって涙目で口を押さえる彼女に、僕は再び手のひらを外すよう命じる。
そっと僕の胸に手を当て、「ああ……」と切なくつぶやく、その表情が愛しい。
ごりごり、ごりごり。
皮膚を通して、彼女の芯の硬さが指の骨にまで伝わってくる。
こんなに可憐で、こんなにきれいな顔立ちをしているのに、ここをいやらしくぷっくりと肥大させているマゾ娘。
僕にしがみつくみずみずしい女体から、汗と一緒にメスの匂いがむんむんと立ち昇ってくる。
「んっ、んんっ、んんん」
マイクに音を拾われないよう、必死で声を押し殺し、あずさは僕の愛撫に身を委ねる。
めくれあがって下着を露わにしたミニスカート。Fカップの豊満な胸をぐいっと僕に押し当てたシャツ。喘ぐたびに肩先で揺れるボブカット。
この娘がちらちらとドアに目をやることに、僕は気づいていた。
廊下を歩くスタッフや他の客の視線を気にしているのだ。だがこの娘の場合、見られるのを心配しているのではない。
見知らぬ誰かに奇異の目で見られ、その後蔑みの視線を投げてもらいたくて、小さなガラス窓を気にしているのだ。
決して自分では口にはしないだろうが、この娘はいま、恥ずかしいところを見てもらいたくて見てもらいたくて、最高に昂っている。
それでいいのだ。それこそがこうやって、カラオケボックスでマイクを突きつけた調教の目的なのだから。
湧き上がる悦びを必死で堪え、スピーカーから喘ぎ声が流れだすのをかろうじて防いでいるあずさに、僕は言った。
「声を出しちゃえばいいのに。楽になるよ」
「……」
犯罪者を見るような視線が、間近から突き刺さってくる。
その瞳を見返しながら、僕はなおも濡れたショーツの中心をぐりぐりと揉みこんだ。
「んーっ」
ぎゅっと目を閉じた、あずさは懸命に声を殺す。見る者をぞくぞくさせる、この被虐の表情はどうだろう。
「指だけだと物足りないだろ。さっきのバイブを使おうか? 奥までずぶずぶ差し込んで、ショーツで押さえで抜けないようにしてさ」
「ふむっ、むっ!」
ぶるぶると首を振るあずさは、十センチの距離から僕の目を覗き込み、小さな声で懇願する。
「ダメ、それだけは許してください。声が我慢できなくなります……」
その囁きを、また少しマイクが拾う。
スピーカーから流れる甘ったるい懇願に、僕はまた昂りを覚える。
「じゃあこのままイキなさい。出したくなったらいつでも声を出していいんだからね」
指先でショーツを横にずらし、ク×トリスに直接指を当てた。
ぐりぐり、ぐりぐりっと激しくこすると、あずさは前にも増して僕の肩をぎゅっと抱きしめてくる。
「んんっ、んんん!」
「ほら、ドアの外をまた誰かが通ったよ。これ以上声を出すと、中を覗き込まれちゃうかもね」
「いやぁ……いじわる……」
ぎゅっと僕を抱きしめる細い腕から、ぶるぶるとした震えが伝わってくる。
こんな恥ずかしいところを見られるかもしれないという思いが、この娘をありえないほどに昂らせている。
「もうダメ、イク……イクうううっ」
懸命に押し殺していた声が、遂に決壊した。
突きつけられたマイクが「あああっ!」という声を拾いスピーカーから大音量となって流れる直前、僕はかちりとスイッチを切った。
「あああ……」
隣の部屋からはまだ、楽しそうな歌声やタンバリンが響いてくる。ドアの外を何事もなかったように人影が過ぎる。
絶頂の波を越した可愛い飼い犬は、ぎゅっと僕に抱きついて甘い吐息を吐きながら、いつまでもびくんびくんと痙攣し続けていた。
(14へ続く)