19 あずさ 0216
- 2015/02/16
- 10:46
僕が上に覆い被さると、あずさはベッドから腕を伸ばしてきた。「来て……」 久しぶりの正常位だ。 これまでアブノーマルな状況での愛撫が多かったから、こうしたごく普通のセックスは、彼女もリラックスするのだろう。 あずさはどこかホッとした表情で、覆いかぶさる僕を迎えてくれる。 このまま首に巻きつけた腕をキュッと引き寄せて、そのまま自分の胸に僕の頭部を掻き抱きたいようだった。愛欲に満ちた表情がそれを物語って...
18 あずさ 0102 「誰にも渡さない」
- 2015/01/02
- 10:44
【あずさ18】 狭い僕の部屋の半分を占めるベッドの縁に、あずさはちょこんと座っている。いつものお嬢さまふうの服は脱いできちんと折り畳まれ、いまはキャミソールにショーツという無防備な姿である。 キャミの胸を持ち上げているふくらみは、相変わらずはち切れそうに盛り上がり、襟から覗く谷間はうっかり指を挟めば千切られそうなほどに、くっきりと深い。 21歳の若々しい女体を包むには、布地の面積はあまりにも少なかった...
17 あずさ 1212 「次は一人で来なさい」
- 2014/12/12
- 11:19
二人で下見に来たのは、繁華街から少し離れた角にあるビルの一画だった。 駅前の賑わいと飲食街の喧騒からはいずれも遠いくせに、そのビルだけが妙に煌々と灯りを放っている。 黄色に光る派手な看板の文字は──テレクラ、DVD鑑賞室、大人の憩いの場。 つまり、そういうビルというわけだ。 三階のDVD鑑賞ルームに入ると、棚を掃除していた若い男の店員が、あずさを見て目を剥いた。男と一緒でも、ここに女性客が来るなどあり得...
16 あずさ 11.7 「それ、やりたいです」
- 2014/11/07
- 09:58
施術を終えたあずさが、その足で僕の部屋にやってきた。 靴を脱いで上がるとき、彼女がどこか首筋をかばうように見えたのは、まだ違和感が残っているからだろう。 皮膚の薄い、柔らかな部分だ。実際に傷を入れるわけではなく、厳密に言えば塗るという行為なのだけれど、それでも施術は痛く、辛かったに違いない。 それでも、この娘はやってくれたのだ。 僕に忠誠を誓うために。「あずさ、見せてごらん。君の、奴隷としての証...
15 あずさ 10.10 「私なら、離れません」
- 2014/10/10
- 22:44
車窓を流れる景色は、さっきから代わり映えしない田園風景が続いている。 のどかで牧歌的な、といえば聞こえはいいが、要するに都会から片道一時間の手頃な田舎に過ぎない。農業のほかに、近場の都会から呼び込む観光客で潤おうとしている町。 だが、温泉はたしかにいい湯だった。ありきたりの大浴槽だけではなく、さまざまな施設があって楽しめるようになっていた。総じて今度の日帰り旅行は満足といえるだろう。 そしてなん...
14 あずさ 9.19 「透け水着を着用のこと」
- 2014/09/19
- 09:48
取り出した鋏をあずさの目の前で、ちょきちょきと動かしてみせた。 ぱっちりした二重がさらに見開かれ、もともと大きな黒目が光彩が見えるほど大きくなる。「本当に切っちゃうんですか……?」 僕は無言で置いてある水着を手に取った。 この間PARCOで買ってきた女性用のレオタードタイプだ。売り場で選んでいるとき、「わぁこれもかわいい」と、いろんな水着を手にとって、あずさは大はしゃぎだった。 白系のものだよ、という...
13 あずさ 8.13 「声を出しちゃダメだよ」
- 2014/08/13
- 09:43
人けない夜の公園で僕をフェラ抜きした直後のあずさは、興奮しきっていた。 口の中をすべて僕のザーメンで満たし、それを嚥下した後も、ベンチの上で四つん這いになったまま「あああ、あああ」と身をよじらせ続けている。 僕をイかせた後でも、自分は股間に刺さったディルドゥに中を掻き回され続け、いまだにイク寸前の快楽地獄にはまっている。「やぁっ、これ……イキたい、イキたいの……」 ベンチの上に両手両膝をつき、股間を...
12 あずさ 7.24 「肌に触れる夜風」
- 2014/07/18
- 09:48
レインボーカラーに染められたPARCOのロゴが、黒い街路樹の上で輝いている。モノレールの軌道に挑むかのような巨大モニュメントの下で、噴水の水がネオンを映す。 夜の中央公園は、その広い空間に目的のない人々を集めることで、ここが街の中心であると誇らしげに宣言しているかのようだった。スケボーをする若者たちの奇声が響く。 華やかなナンパ通りからこのにぎやかな一角へ歩いてくるまで、僕はずっとあずさに、さっきの...
11 あずさ 7.4 「選びなさい」
- 2014/07/04
- 10:33
ここのところ昼間の健全なデート(表向きだけだが)や、離れた場所での発言チェック(実は羞恥指令なのだが)が続いていたので、夜にあずさと会うのは久しぶりだった。 週末の夜。94万人都市の中心繁華街。 中央公園から市街地を斜めに横切り駅の高架下へと伸びる通りは、ブティックや飲食店が並ぶ賑やかなファッション・ストリートだ。 通称ナンパ通りと呼ばれる歩道には若い女の子たちがあふれ、彼女たちに声を掛ける男たち...